ユダヤ人の歴史(6)

ユダヤ教キリスト教もカネを貸すことは御法度ではない。
御法度なのは同胞から利子を取ることだ。
ユダヤ教キリスト教も同胞から利子を取っては駄目だ。
神様が決めた御法度だろうか。

困った人にカネを貸すのはむしろ善行だ。
ただユダヤ人が同胞にカネを貸して利子を取ると御法度にふれる。
しかし異教徒や外国人からは利子をとってもOKのようだね。

理論的には、ユダヤ教徒キリスト教徒に 、キリスト教徒はユダヤ教徒
カネを貸して利子を取れば、御法度には触れないはずだ。

ただキリスト教徒が圧倒的に多い段階で、市場規模からすると、
商売として成立するのは「ユダヤ教徒キリスト教徒」だけだろう。
イスラム教徒にはイスラム金融があるからね。

「同胞からの利子は御法度」がユダヤ教キリスト教で活きていて
キリスト教徒が圧倒的だと、金貸し・金融分野は
ユダヤ教徒が多くなりそうだね、構造的に。

goldsmith=金細工職人=金匠が、goldsmithnote=金預り証=金匠手形を
発行するようになると、通貨・貨幣・紙幣の時代になった。

・金匠に手持ち金を預けた人は滅多に下ろしに来ない。
・市場では金匠手形が現物の金の代わりに決済手段に使われている。

こういう現象・現実に気づいた金匠は、保有している現物金よりも
多く金匠手形を発行するやり方を始めた。

金匠手形の発行は、現物金を預かった時も発行したが
金匠が金を貸した時も発行した。金を貸した時も手数料と
金利を貰った、当然だね。

現物金を預かった時は手数料と金利を払ったんだろうか?
それとも預かり料を徴収したんだろうか?

金本位制では、金匠手形は現物金と交換できる制度だ。
保有現物金より多くの金匠手形を発行することは、
金の裏付けがないから偽物の金匠手形の発行だ、見分けはつかないけど。
つまり金匠は金本位制を破壊していたと言って良い。

金匠手形=通貨=貨幣の役割は
・物やサービスの交換手段(交換)
・価値の保存手段(保存)
・物やサービスの価値の測定手段(測定)
こういう役割があるとどの本も書いている。