ユダヤ人の歴史(7)

一方で人間は工夫する動物で、
財やサービスの生産方式についても同じで、
もっと大量で、もっと高品質で、もっと迅速で、もっと低価格な
財とサービスを生産する方法を考え出す。

その結果として財とサービスが大量に生産される。
要するに財やサービス「次元」のGDPが増える。

増えた財とサービスを国民に行き渡らせるには通貨が必要だ。
通貨なしだとタダでくれてやる事になるからね。
しかし通貨総量が金本位制で金総量に制限されて変わりなかったら
増えた財とサービスの値段は下がるしかない。これがデフレだ。

だから新しい生産方式で増えた財とサービスの分だけ
通貨も増やしてやらないとデフレになり経済成長しない。
デフレで財とサービスの値段が下がるならば企業mindも下がる。

金本位制下でも経済成長するためには通貨=貨幣=金匠手形を
増発する必要がある。増発する必要があった。

金本位制で金の裏付けのある金匠手形が正当で合法ならば
金の裏付のない不当で違法な「偽」金匠手形が必要だった。

こういう仕組みをユダヤ人金匠は知っていたに違いない。
だからユダヤ人が集まる所と国は増発された偽金匠手形で
経済発展して国力が隆盛し他国を圧倒した。
フランス、スペイン、オランダ、ポーランドに英国もかな。

偽金匠手形の発行は、金匠からの金貸しになるから
偽であっても手数料と金利を払う必要がある。
金匠は偽でも金匠手形を出せば出すほど手数料と金利が入る。
つまり金匠は紙切れ一枚で幾らでも手数料と金利を稼げた。

しかしカネを借りてる人は、アタマが伝統的金本位制のままだ。
金匠が偽金匠手形を乱発すると、ホントに金在庫があるか疑いを持ち
「おれの金(きん)を返せ」という取り付け騒ぎが起きた。
その金匠の運命は過酷なものになったと思う。

保有する金(きん)の何倍くらいまで偽金匠手形をだしたのか
deepな部分でよくわからないけど、何十倍のオーダーだと思うけどね。