光合成速度=単位時間当たりの光合成量
光合成量=CO2吸収量
光補償点=光の強度によって、CO2吸収量と呼吸によるCO2排出量が釣り合う点
CO2補償点=CO2濃度によって、CO2吸収量と呼吸によるCO2排出量が釣り合う点
https://i.imgur.com/2SnGSHh.jpeg
この図↑ではC4植物でも200ー300ppmで光合成速度は
だんだんと飽和しはじめ400ppmで完全に飽和する。
それ以上にCO2濃度を上げてもC4植物の光合成速度は増えない。
つまり光合成量は増えない=収量が増えない。
400ppm以下ではCO2濃度低下に従い光合成速度が落ちていく。
200-300ppmからCO2濃度に直線的に比例して光合成速度が落ちる。
CO2濃度が0ppmだと当然ながら光合成速度も0だ。
C4植物は低CO2濃度でもCO2濃度に比例して光合成する。特徴的な植物だね。
低濃度CO2では人間様や動物が食べる量を生産できない。
C4植物はサトウキビ,トウモロコシの穀物をはじめ
熱帯・亜熱帯性のイネ科,カヤツリグサ科だ。
一方でC3植物はCO2濃度が50ー100ppmで光合成速度が0となる。
光合成によるCO2固定量と呼吸によるCO2排出量が同じだと、
つまり100ppmのCO2補償点だと、C3植物は成長できない。
C3植物はCO2濃度に比例して光合成速度がどこまでも伸びていく。
C4植物の様な光合成速度が飽和する様には見えない。
どこかで飽和すると思うけどね。
C3植物には,クロレラなどの藻類やイネ,コムギ,ダイズ,
ナタネ,ホウレンソウなど世界で主要穀物がC3植物だ。
つまりCO2濃度が濃ければ濃いほど、
光合成速度が増加するので主要穀物のC3植物には良い。
だから人間にも有利だ。たぶん家畜にも良いと思う。
稲や小麦など主要穀物のC3植物の収量増には
CO2濃度が高ければ高いほど良い。
トウモロコシ、サトウキビなどのC4植物は
CO2濃度が400ppmあれば、最高の光合成速度になる。
C3植物、C4植物等による穀物生産には
CO2濃度が400ppm以上の高目に維持しておく方が良い。
たかだか人間様ごときが、地球のCO2濃度を
高目に維持できるとはとても思えないけどねw